星野道夫さんの本を、久しぶりに読みました。
そのエッセイは、アラスカの自然や文化、そこで暮らす人々に対し、とても優しく美しい言葉でつづられており、豊かな気持ちになりました。
星野さんを知ったのは、20代の頃、本屋で見つけたアラスカの写真集がきっかけでした。
アラスカで強く生きる動物たちの姿や、アラスカの人々の文化に優しく寄り添うような視線で撮影された数々の写真がありました。
こんなに美しい自然や貴重な文化があることを知らずにいたことに、なぜか焦りを抱いたことを覚えています。
それと同時に、その写真集で星野さんが既に亡くなられていたことを知り、空虚な気持ちが流れました。
その後、星野さんの執筆されたエッセイを読み漁りました。どれも、星野さんの優しさがにじみ出る素晴らしいエッセイでした。
星野さんは、アラスカの自然・文化が、少しずつ失われていくことを危惧され、言葉と写真で残されました。
再読し、美しい言葉で綴られた星野道夫さんの本が、私に自然や文化に興味を持つ大きな影響を与えてくれたことを思い出しました。(taro)